毛ぼうし

 
昨日、久しぶりに見た「毛ぼうし」。泣けました。

毛ぼうしは岩井俊二監督の20分ほどの短編映画。
原作は糸井重里。
昭和初期のフィルム映像のような白黒作品です。
その映画自体は特に泣けるものではないのですが、
その中にムーンライダーズの「ニットキャップマン」のプロモーションビデオクリップ部分があります。

糸井重里扮する編集者が原稿取りの行き帰りに川辺でホームレスのフジオさんに出会います。
2人の間に徐々に友情が芽生え、そしてフジオさんがある日突然死んじゃう。
と、なんとも単純な話なのだけれども、最後にフジオさんの過去が明らかになる瞬間、これがほんとに切ないんです。

あんなに短い映像のなかであれだけのドラマを描けるのは、ほんとうに素晴らしいと思う。
ムーンライダーズ+途中から矢野顕子も声で参加していて、その組み合わせもまたいい。
そしてフジオさんの犬は助演男優賞、といったところ。

映画でよく、さぁここは泣くところです!とばかりに悲しい音楽がボリュームアップしてジャ〜ン♪、なんてなると妙に冷めてしまったりするものだけど、この短編はそんな映画よりもよっぽど泣ける小作品だと思います。

あぁ、、でもかなりマイナー?
レンタルビデオ屋さん(あるかな〜?)に行って、
あと1本何借りようかな〜と、迷ったときにでも借りてみてください。
 
 
■スタッフ・キャスト

監督・脚本: 岩井俊二
原作・出演: 糸井重里
音楽: ムーンライダース
出演: 鈴木慶一/塩見三省/伊藤歩/樋口可南子
 

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