叔父さん

 
毎年お正月に会っていた親戚の叔父さん。
アニメ関係の会社を経営されていました。

私が小学生だったころ、絵を描くのが得意で、母から「叔父さんに絵を見てもらったら?」なんて冗談半分に言われ、本人は真剣に気合いを入れてスケッチブックに絵を描いて、ドキドキしながらそれを見てもらいました。

叔父さんはニコニコしながら私の絵を見て、「へぇー上手だねぇ」と感心しながら私の絵をほめてくれました。その時のうれしかった気持ちは30年以上経った今も心に残っています。
そして「よし、うちで雇いましょう、500円でどうかな?」と言われ、「うん、いいよ」と言う私に周囲の大人がどっと笑ったのを覚えています。でも当の本人は本気だったので、なぜそこでみんな笑ったの?と不思議だったのです(苦笑)。

その叔父さんが亡くなりました。
亡くなって初めてその方のすばらしさを知ることってありますが、今回はその想いです。
叔父さんの会社のブログを見返していたら20年ほど前に叔父さんが描いた、現在私の両親が住んでいる
佐渡の家のスケッチがあり、驚きました。いつも見慣れた風景も、叔父さんが描くとほんとにトトロにもでてきそうな世界。

残念でなりません。。。。
でも叔父さんが残したものはこれからもずっと受け継がれていきますよね。
 
 
 
< 中村光毅 >
 

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