週末、内藤礼の作品を見たくて資生堂ギャラリーへ。
今回は5人のアーティストの合同展示だったのですが、最初はどれが彼女の作品なのかの情報をあえて見ないで会場を回ってみました。
これだ、、、と自然とある作品の前で足が止まりました。
ごくごく淡い色がほのかに載っているだけの、白いキャンバス。
じっーと見ていると何通りの色にも見えてきたり、最後にはキャンバスの中に吸い込まれるような感覚。
やさしいような、はかないような。
見る人によっていろんな色になる色。
生命の始まりのような色。
そして今回のテーマは初心。
彼女の作品を前にすると、いつも同じ気持ちになります。
あとからじわじわじわじわと心の中に波紋が広がります。
また瀬戸内海の豊島美術館に行きたくなりました。
写真は今回の作品3点のひとつ。(ビル1階のガラスケースに展示してあるので撮影できました)
何の変哲もないガラス瓶に水がふちいっぱいに張られ、そこにすっと生けられた一輪の花。
ガラス瓶の底は、ひとが生まれるときに地上で最初に分け与えられる大きさだということです。