今年の3月に表参道のeatripで開催された、-sounds blow vol.7- 青葉市子 ” moon fish ” 。
建築家の田根剛さんがデザインした緑あふれるEatripの空間と青葉市子さんとの組み合わせに、飛びつくようにチケットをとりました。
ライブが始まる前の時間は、いつもアーティストの登場を待って、みんな気持ちが高ぶるもの。
店の奥から彼女が登場。
思った以上に、とてもとても小柄な身体。そして長い長い黒髪。
手には不思議な音色のウインドチャイムのような楽器を手に入ってきました。
コロン、コロロン、コロンと風の音の不思議な心地よさ。
観客の、“高ぶった空気を鎮めるように” 彼女が入ってきました。
そして鎮まった空気にぴったりと重なるように神秘的な歌がはじまりました。
これは沖縄のおまじないの歌です、と披露してくれたその中の一曲。
ぼんやり聞いていた私に、急に『自分の道をゆけっ』 という強い言葉の歌詞。
ビリっとおまじないをかけられたような瞬間でした。
途中、厨房に立つ野村ゆりさんの、トントン、ぐつぐつ、、お料理の音とにおいとのコラボレーションもありました。
彼女は私たちには見えていない自然のエネルギーを身体に取り込むことができて、私たちはそれを彼女が紡ぐ声と音を通して見させてもらえる・・・。
うまく言えないけど、そんな唯一無二のアーティストでした。
あのおまじないの言葉は、私の心の中でお守りのようになっています。