Art @ Agnes

 
神楽坂にあるアグネスホテルの「Art @ Agnes」行ってきました。
(今日と明日のみの開催です)

ホテルの客室をすべて借り切って、現代アートを扱うギャラリーが
客室をブースに仕立てて作品を展示する、という企画に興味がわいて出かけました。
ベッドの上、シャワーブース、トイレなど客室にあるすべてのスペースを使って作品が展示されていておもしろかった。
ただ、思った以上にすごい人で部屋に入るのにひと苦労。
人気のある部屋は身動きもとれないほどの人でした。
たしかにシングルの客室なんて5人も人が入ればいっぱい。。
ゆっくり見れないのがちょっと残念だなぁ、と思いつつある部屋に入ったら、その部屋でひとつの作品に出会いました。
アーティストは内藤礼。

画廊の方の説明によると彼女の作品は貝紫染めという技法を使っているそう。
貝紫染めは、貝を割ってその毒(紫の補色の黄色をしている)を取り出して、海水で洗って紫色に染める技法で、染め上がったその色は、ごくごく薄いピンクと紫の間のような色味。
その色がなんともいえない色で、思わずスッーと吸い込まれるよう。
あたたかくてやさしい。けれど悲しくてはかないのです。
(文章ではうまく表現できないですが)

貝紫染めというのは古代から日本に伝わる技法らしいのですが、彼女のインタビューの中にこんな一節がありました。
「貝紫染めの貝を殺して採った毒を使って染めたものが色として生き始めることを、昔のひとは精霊、と呼んだのではないか」と。
あぁ、それであの色なんだ。。
内藤さんの言葉も美しすぎます。

他の作品も見たくなりました。
瀬戸内海の直島に作品があるそうなので今度行ってみたいと思います。
 
 
 

 

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