内藤 礼

 
3年前に作品に出会ってから、忘れなれなくなってしまった内藤礼。

半年まえからずっと楽しみにしてた彼女のインスタレーションを見に神奈川県立近代美術館に行ってきました。

見終わって、、
ちょうど静かな水面に一滴のしずくが落ちたように、じわじわ〜っと、こころの中に大きな波紋ができました。

彼女の作品は糸、布、リボンといった繊細だけどどこにでも普通にあるありふれた素材で表現されています。
それゆえにその時の見る人の心の状態、お天気や光、風、それらがすべて反映されてひとつの作品となっている感じがあります。

ひととおり見終えた時、ちょうどこの日は学芸員の方のギャラリートークがあり、お話を聞くことができました。
話を聞いてからまた改めて作品を見ると、さらに彼女に近づけた気がしました。

美術館の中庭で彼女の作品の下でのトークの間、2本のオーガンジーテープで表現された”精霊”という作品が私たちの頭上でひらひらと舞っていて、それを感じながらお話をこんなタイミングで聴けたのも、偶然ではないなぁと思ったのでした。

また行こうと思います。
同じインスタレーションをもう一度行こう、と思うのは私にとっては初めてのことです。
 
 
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です